”中学受験”はゴールではない

都心部では多くのご家庭が中学受験について悩むことが少なからずあるでしょう。

中学受験は子供にとってとてつもない負担を強いる。週2〜3の通塾の他にテストなどもあるし、勿論宿題や自学自習も必要だ。毎日12時近くまで(もっと遅くまで)勉強しなければならなくなることもあるだろう。何しろ毎週のように新しい単元が出てくるのだ。

個人の意見としては中学受験が最も過酷だと思う。なぜなら、中学受験はわずか12歳という、発達段階でいう”児童・学童期”の成熟途中の子供が立ち向かうのだから。

だから、受験を始める時には子供との話し合いが必要だ。しっかり立ち向かう、共に戦っていくためには、”分からないない”だろうと片づけずにしっかりとこれから先の予定などの現実を話す必要がある。

親は納得させるためにメリットばかりを話しがちだが、説明の際にはぜひデメリットも話してもらいたい。フラットに話し合うことで信頼関係も深めることができるし、子供に自分の人生を選ぶ選択肢を提示することもできるのだから。

良い結果になろうと、悪い結果になろうと中学受験はGoalではない。先の長い人生のStart地点であり、通過地点であることを改めて伝えたい。

親は将来を見すぎるあまり”いま”を蔑ろにしがちである。10歳、11歳、12歳という時間はかけがえのない瞬間であり”いま”を大切に生きることも同時に伝えたいものだ。